全然、認識なかったんだけど、実はそうだったんだなー。今思うと、子供の頃に三十三観音の登り口の公園みたいなところに来てた覚えがあって、それが波切不動尊だった気がする。このへんって、津波前はほんとの山奥(つってもちょっとした山に過ぎないけど)への入口みたいな場所だった。
それが今や、山肌は切り裂かれ、やけに開かれた場所になってしまった。熊野神社を海側に開いてしまったことも嫌な感じなんだけど、こっちはこっちで津波のせいとはいえ残念。
その波切不動尊を望む橋みたいなところがこれ。
観音沢。三十三観音にちなんでると思われます。

樹々がばっさり切り払われて哀しい不動尊。

その建屋というか掘っ立て小屋が長方形なわけなんだけど、その短辺になんと、遊歩道が直接乗り入れてた。全然気づいてなかった、これまで。
それがこれ。

これがとんでもなく急で体力的に自信のない人は止めておいた方がいいです。ponさんでギリ。
最初の難所を越えると、いわゆる踊り場的な緩い場所に入って、そこが第一観音であります、揚柳観音。聞いたことない。
そのお姿を特別にお見せしましょう。

よくわかんないけど、線刻って言うんですかね、丸いっぽい石に線で掘ってあります。苔むしてて見にくいけど割ときれいな曲線です。
そしてまた急な坂をぐだぐだになりながら登り切ると。そこに、二番観音であります、龍頭観音です。馬頭観音はよく聞くけどね。でも、その御姿は残念ながらお見せできませんが(いや、見せてもいいんだけど、地味なのでやめとく)、そのちょっと奥に展望台があります。
そこからの景観です↓。デジカメの調子が悪くて電池切れを起こして止まっちゃうんだけど、あったかいところに来ると電池残ってるっていう現象ですね。
ここが一番のおすすめスポットです。でも、工事現場のすぐ上にあるため、立ち入り禁止の立て看板もあって、安全の保証はできません。でも、お勧めですよ♪。
パノラマ写真ではこうなる。

波切不動尊の周囲はこんな感じ。このアーチを探し出せば迷わず行けると思う。不動明王が前面を守り、その後ろに鎮座する三十三の観音菩薩を巡れば、いいことが起きるかもしれませんし。

役場の横の通りだけどね。実はここもロープが張ってあった。でも、アーチの上の橋を渡ったところからは普通に降りられたよ。
久々に女川ネタ。久々になるのは行くところがないからなんだよね。駅前には興味がない。ちなみに33個すべてを巡るのは結構大変。でも一番大変なのは展望台までの急坂なので、ここを越えればだいぶ楽だと思う。それでも、倒木があったり細い道もあるし、今は鹿と出遭うかもしれないし、熊もいるかもね。あと、途中、第何十いくつ観音が見つからないよーってことになる可能性もありますね、順番にあるはずなので丹念に探しましょう。震災以降、整備されてないと思うので、そこは難点です。
おわり。